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Android 版の Microsoft Remote Desktop で Microsoft Azure の仮想マシンに接続する

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Microsoft では Android 用のリモート デスクトップ クライアントをリリースしています。

流石にスマートフォンで利用するには画面が小さすぎるのでしょうが、Android タブレットであればそこそこ使えるので、ちょっとだけ何か設定を確認したいとか、PC でのみ送受信しているアカウントのメールチェックをしたいというような時に、LAN 内の PC に接続して利用しています。このように同一の LAN 内の PC に直接 RDP 接続する場合はその PC のホスト名 (ちゃんと名前解決できる場合) か IP アドレスを設定するだけで、Windows に含まれているリモート デスクトップ クライアントと同じようにサーバーに接続できます。

そこで Microsoft Azure 上の仮想マシンにもリモート デスクトップ接続してみたいと思い、設定してみた所うまく利用できましたので、その設定方法をメモ代わりに書き留めておきたいと思います。

  1. まず PC で Azure 管理コンソールで接続したい仮想マシンを起動しておき、[接続] をクリックます。これで仮想マシンに接続するための .rdp ファイルがダウンロードされるので、開かないでどこか分かりやすい所にダウンロードしておきます。
  2. ダウンロードした .rdp ファイルをエディターなどで開くと
    full address:s:hogehoge.cloudapp.net:64050
    のような行があります (hogehoge は仮想マシンのホスト名で、hogehoge.cloudapp.net が FQDN になります)。この情報を控えておきます。
  3. Android デバイスで Microsoft Remote Desktop を起動して、右側の項目から "Remote Desktops" を選択し、右上の「+」印をクリックして新規の接続設定を開始します
  4. 次のような画面が表示されるので、順に設定していきます
    01
  5. "Connection Name" は表示名です。分かりやすい名前を付けておくと良いでしょう。
  6. "PC Name" には接続する仮想マシンのホスト名とポート番号を指定します。
    具体的には、「2.」で確認した接続したい仮想マシンの FQDN とポート番号を「FQDN:ポート番号」の形式で入力します。
    先ほどの例であれば
    hogehoge.cloudapp.net:64050
    となります。
  7. "Gateway" には RD Gateway を指定します。
    Azure 上の仮想マシンに RD Gateway 経由での接続が必要な場合は、入力欄をタップして指定を開始します。
    指定する Gateway の選択が表示されたら、"Add gateway" を選択します。Gateway の設定は後ほど説明します。
    RD Gateway 経由が必要かどうか不明な場合は、指定せず接続できるか試してみましょう。接続できないようであれば、下記の方法で RD Gateway を構成してください。
  8. "CREDENTIALS" には仮想マシンにログオンするための資格情報 (ユーザー名とパスワード) を入力しておきます。
    省略すると、接続時に資格情報を求められます。
  9. "Done" をタップすれば設定は完了です。

RD Gateway の設定は以下のように行います。

  1. "Gateway" で "Add gateway" を選択すると、次のような画面が表示されます。
    02
  2. "Gateway name" は表示名です。分かりやすい名前を付けておくと良いでしょう。
  3. "Server" に RD Gateway の URL を入力します。
    RD Gateway の URL は
    https://(上の手順の「2.」で確認した仮想マシンの FQDN):(ポート番号)になります。
    先ほどの例であれば
    https://hogehoge.cloudapp.net:64050/
    となります。
  4. "CREDENTIALS" には「8.」で指定したのと同じ資格情報を指定しておきます。
  5. "Done" をタップすれば設定は完了です。

作成した接続をタップすれば、リモート デスクトップ接続が開始されます。PC のリモート デスクトップ クライアントでの接続と同様にサーバーの証明書に関する警告が表示される場合がありますが、[Trust Once」(今回だけ信頼) か「Trust Always」(今後常に信頼) を選択すれば、接続が進行します。

Remote Desktop Client の利用方法については以下を参照してください。

※ (2014/9/29 追記) RD Gateway の設定は必須でないことが確認できましたので、その部分を訂正しています。


カテゴリー:Windows Tips

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